ターゲットアロケーター
OpenTelemetryオペレーターはオプションのコンポーネントであるターゲットアロケーター(TA)を提供します。 簡単に言うと、TAはPrometheusのサービスディスカバリーとメトリクス収集機能を分離するメカニズムであり、それらを独立してスケールさせることができます。 コレクターは、PrometheusをインストールすることなくPrometheusメトリクスを収集します。 TAは、コレクターのPrometheusレシーバーの設定を管理します。
TAは2つの機能を提供します。
- Prometheusターゲットをコレクターのプール間で均等に分散する
- Prometheusのカスタムリソースを検出する
Getting Started
OpenTelemetryコレクターのカスタムリソース(CR)を作成し、TAを有効化すると、オペレーターはそのCRの一部として各コレクターのPodに特定の http_sd_config ディレクティブを提供する新しいDeploymentとServiceを作成します。
また、Prometheusレシーバーの設定も変更され、TAのhttp_sd_configを使用するようになります。
次の例は、ターゲットアロケーターの使用開始方法を示しています。
apiVersion: opentelemetry.io/v1alpha1
kind: OpenTelemetryCollector
metadata:
name: collector-with-ta
spec:
mode: statefulset
targetAllocator:
enabled: true
config: |
receivers:
prometheus:
config:
scrape_configs:
- job_name: 'otel-collector'
scrape_interval: 10s
static_configs:
- targets: [ '0.0.0.0:8888' ]
metric_relabel_configs:
- action: labeldrop
regex: (id|name)
replacement: $$1
- action: labelmap
regex: label_(.+)
replacement: $$1
exporters:
# NOTE: v0.86.0より前のバージョンでは `debug` の代わりに `logging` を使用してください。
debug:
service:
pipelines:
metrics:
receivers: [prometheus]
processors: []
exporters: [debug]
この背後では、OpenTelemetryオペレーターがリコンシレーション後にコレクター設定を次のように変換します。
receivers:
prometheus:
config:
scrape_configs:
- job_name: otel-collector
scrape_interval: 10s
http_sd_configs:
- url: http://collector-with-ta-targetallocator:80/jobs/otel-collector/targets?collector_id=$POD_NAME
metric_relabel_configs:
- action: labeldrop
regex: (id|name)
replacement: $$1
- action: labelmap
regex: label_(.+)
replacement: $$1
exporters:
debug:
service:
pipelines:
metrics:
receivers: [prometheus]
processors: []
exporters: [debug]
オペレーターが scrape_configs セクションから既存のサービスディスカバリー構成(たとえば static_configs、 file_sd_configs など)を削除し、プロビジョニングしたターゲットアロケーターインスタンスを指す http_sd_configs 構成を追加することに注意してください。
ターゲットアロケーターの詳細については、ターゲットアロケーターを参照してください。
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